その1 時間 (あなたはもう)
(御用済み)
(終わりの無いコンサートさ) (ベタベタするのはお止し)
心を沈めて (酒精君)
羽毛の世界に浸り込む
………… 日の匂いの移ろう陽炎(かげろう)の原
(幕間にわざとらしく) ゆらっと頭が揺れて
(咳などしないでおくれよ) …………
(まだ)
夜 (コンサート?)
公園
ひとり その2 距離
蒼い光の蒼い影
ゆらゆらブランコに揺れている 蓮の桜色
頬杖ついて 俯き加減に
ゆらゆら 髪の間に
指先の 黄昏れる古池
愛のほてりを想い出し デ慌テテ掬イ上ゲヨウト
ゆらゆら ゆらゆら シタノデス シカシ
時計は逆さに回る 指の間にひっかかり
手にした刻(とき)の成果品 ハ
(通り慣れた) 非浸透性の散歩者
(錆ついたらせん階段さ) アナタノ倒影(かげ)
ノミ
とんとん とんとん
下降して コルセットヲ固クシメ
行く着くのは ヒキ籠モッタ処女(おとめ)ハ
(せいぜい) 厚塗リノ化粧デ
グラスの地平 頬ノ青イ痣ヲ隠シタノデショウ
カ
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