6月13日(木)南谷事前整備

 

 羽黒のいでは記念館に6月22日の「南谷」整備のためのボランティア募集のための事前整備のため、蜂鼓山社中を中心とした実行委員会が朝9時から集合し、南谷に向かい整備を始めました。史跡は最初、草の中に埋もれて倒木がころがっていましたが、倒木はチェーンソーで小切りにして、これを近くまで運びやすいようにした事と、池の周りをあらかじめ下狩りし入りやすくし、史跡の基礎をあらかじめテープ囲み、史跡の草を重点的に取れるようになど、当日のボランティアの人達が入りやすいよう整地が進められました。これで、ボランティアの方々は軍手と昼食程度軽装備で来ていただけるようになり、子供連れの方々でも気軽に参加できるようになっていました。

6月22日(土)羽黒山不思議発見、羽黒山南谷ボランティア 南谷整備

   

 庄内中からこの日、雨にもかかわらず100名近くのボランティアが集まり、南谷を復活させようと、倒木撤去班・礎石表出班・水辺整備班・測量班に分かれて朝9時から昼までボランティアワークを展開しました。礎石表出班は礎石の回りのよしなどの根を綺麗に取り除きくのですが、礎石の回りから茶碗の破片や土鍋の破片、家を建てるくさびなどが出てきて「芭蕉が心字池と庭園を見ながら・・」と思いをはせました。水辺整備班は心字池の周りの体積物を取り除いていたのですが、(もりあおがえる)の卵や、山椒魚などを子供達が発見して観察していました。倒木班は重い倒木の段片を谷のそばに捨てる作業ですが、お父さんの力仕事をする姿に子供達から「普段のお父さんと違う・・」と声が上がっていました。それぞれの作業を昼まで続けたボランティアは昼食を現場で取り、二時頃まで南谷にゆかりの松尾芭蕉にまつわる話を聞き、その中で、「この場所をこれだけの人数で整備されたのは、江戸時代以降、初めてです、みなさんは歴史に名を残したのです」と言われると、回りから笑いと拍手が起こりました。とにかく雨にもかかわらず楽しい一日だったようです。帰りに羽黒町や蜂子社中さんやいでは文化記念館から山紅葉などの苗木、ゆぽかの入浴券、出羽歴史博物館の拝観券など思いもよらぬプレゼントがありました。郷土をこのようなボランティアで整備することは新たな自分の所在の発見が出来る最大の機会だと感じました。


7月2日(火)旧登拝道事前整備

   

6月22日の南谷のボランティア募集に引き続き7月6日に行われる旧月山登拝道の事前整備が2日、雨の中行われました。今回のボランティアは旧登拝道の強清水小屋跡と平清水山小屋付近を重点的に二班に分かれて整備する予定で、そこから旧拝道を整備して行きます。旧拝道は鬱蒼とした草や木で獣道のようになっていてなかなか前に進む事が困難でしたが、鉈やのこぎりで立木を切りながら下山すると、途中雲間から雪渓が見えて、しばし絶景に見とれてしまいました。
今回の整備はやはり南谷と違い山道の整備なので、参加される方は“軽装備程度”の山歩きの装備が必要です、それと草刈りガマや鉈も有れば必要です。6合目の山小屋付近には祠や沼などが点在していて比較的平地になっていて、此処では女性の方や子供さんでも安全にボランティアワークや散策が出来そうです。
前回の南谷のボランティアワークの好結果をうけて南谷の寺院跡を復元して斎館を作ろうと言う動きがあったそうで、また整備を押し進めようと言う新しい動きが始まろうとしています。それと新たに鶴岡旧制荘内中学校(現鶴岡南高校)が戦前に南谷付近の参道や石段、合祭殿などを「勤労奉仕」と言う形で生徒さんが石や砂利を運び整備していた事が旧制荘内中学の第44号会報より明らかになりました、つまり、時代時代でボランティアワークが古くから羽黒山には確立していた事になります、郷土の文化の源流ならではと思いました。

7月6日(土) 出羽三山不思議発見、月山旧登拝道ボランティア 強清水小屋跡整備

   

  朝9時にいでは記念館に40名余りのボランティアスタッフが集合、月山6合目の平清水の山小屋跡と登拝道の清掃が進められました。当日はぐずついた天気でしたが、雨はふらず昼まで暑くもない天候に恵まれる中、作業が進められました。此処6合目の平清水の山小屋跡は清水のわき出る山小屋として有名だったのですが、祠を残して殆どが草の中に埋もれていたのですが、事前整備と今日の清掃や草刈りによって、小屋の石垣の全容が見て分かるようになりました。また登拝道から流れ出る水をスムーズに流すために側溝を作り井戸後と思われる所は石垣にそって掘り起こし水がたまるようにしました。昼、各自持参の食事にいでは記念館の女性スタッフが、頂上山小屋からもらった月山筍でみそ汁を振る舞ってくれたのですが、月山で食べる、月山筍の味はまた格別です。昼食終了後、30分間辺りを片付け、旧拝道の女人禁制時代の講話を聞き強清水のホランティアワークは終了したのですが、祠の先神様が気持ち微笑んでるように見えました。


9月3日(火) 7合目合清水コース事前整備

   

 酒田徒然からも呼びかけを行っている月山登拝道の整備は3回目の14日に行われる「七合目合清水小屋跡」の事前整備にさしかかりました。春は雪渓が残る湿地のすぐ下に石垣が立ち並び、その石垣が山小屋の跡だそうで、今回はここを中心に清掃するそうです、今日は通常の舗装路から此処までの拝道約五百メートルを下刈りしました。八月に七合目から前回の六合目までは、森林組合の人達によって下刈りが終わり、14日は清掃するだけですのでトレッキング程度の心得と装備で楽しめそうです。

9月14日() 出羽三山不思議発見! 月山旧登拝道ボランティア 合清水小屋跡整備

   

 いよいよ羽黒山ボランティアも佳境にさしかかり月山登拝道の7合目の合清水小屋跡の整備に入りました、午前9時、70名余りのボランティアスタッフが集まり、いでは文化記念館の前で結団式をしてバスに分乗し出発しました。今年8月月山への県道が大雨の為に一部通行止めになり高原牧場からの迂回道路を通り目的地の7合目に向かったのですが、自然の災害で道路が分断されてみて改めて登拝道の整備の必要性が感じられました。合清水に着いてまず蜂子山社中から説明を受けたボランティアは何も分担わけするわけでは無いのに自然と役割を決めて作業に取りかかりました、高所な為か風が冷たく作業するには丁度良い感じでした。暫く山小屋跡の礎石を表出する作業を続けていたら小屋跡の石塚から歓声が上がりました、近づいてみると茶碗や徳利、ビールの瓶などが底から無数に出て来たのでした、合清水小屋は昭和36年までは使われていて冬期に下山する時、山小屋跡に塚のように1メートル四方の穴をあけこれに食器を収納していたそうで食器はその当時の物だそうです。昼頃まで作業を進め、すっかり礎石が綺麗に出た所で山小屋跡の図面などと照らし合わせ説明を受けた後、昼食、この日の為にキノコ汁をいでは文化記念館の女性スタッフ達が用意してくれ、おのおの持参した弁当を食べました、目の前の稲刈り前の黄金色の庄内平野を一望して食べる食事は、ボランティアワークの軽い疲労感も手伝ってなかなか爽快な食事となりました。昼食を終えた後、祠を綺麗にし合掌、7合目から6合目の平清水まで下山し、30分ほど平清水の整地をおこない、午後3時15分バスで下山、この日のボランティアワークは無事終了しました。

10月3日(水)出羽三山不思議発見 4合目強清水・3合目神子石付近 事前整備

   

 出羽三山のボランティア活動の今年の最後をしめくくる強清水・神子石付近の事前整備が10時から行われました、当日のボランティアは4合目の強清水と3合目の神子石付近と2班に分かれて礎石を表出して行く行く事と、3合目の神子石付近の礎石を表出して2班合流、昼食後、バスに乗って修験道入り口の荒沢寺付近までガイドをしてもらいながら移動するそうです。荒沢寺付近の登拝道は平地の歩きやすい道で、今キノコや栗などが沢山あり、秋の味覚が収穫出来るかもしれません、また、荒沢寺に着いたあたりから、過去4回に渡る南谷と登拝道の全容が何となく理解できる事でしよう。

10月5日()出羽三山不思議発見 4合目強清水・3合目神子石小屋跡ボランティア(その一)

   

 今日は秋晴れに恵まれ朝から総勢70名余りが集まりました。4回目とあって常連の人達も出来、仕事が始まると誰が役割分担する訳でもなく、スムーズに礎石整備が進んで行きました、三合目神子石小屋は昔女人禁制だった月山に入ろうとした巫女が石にされてしまったと言う伝説が元で神子石と名付けられた場所なのですが小屋跡の水溜め跡から徳利が出てきたり入り口から昭和初期のビール缶など生活の痕跡がみうけられました。今は秋の収穫のシーズン、作業しながらクリスマスリースに使うツルやツタを集めている人や、アケビやヤマブドウがとれて思わぬおみやげに女性の方々も微笑、昼に4合目のボランティアが帰り合流、スタッフが作ったキノコ汁が振る舞われ昼食となりました、昼食後に神子石小屋にまつわる歴史講話を聞きながら秋風にしばしあたり午後2時からバスに分乗下の荒沢寺にむかいました。    

   

   神子石小屋跡を後にしたボランティアはバスに分乗、北月山荘の神社や清水の出る場所などを教えてもらいながら移動、月山ビジターセンター脇の自然遊歩道入り口までバスで行き、荒沢寺までの自然遊歩道(旧拝道)を散策しました。自然遊歩道は赤松やナラなどの林の中1キロあまりの道のりだったのですが、途中、神社の人と一緒に栗拾いをしたりアケビの実を取ったりしました。荒沢寺につくと羽黒山の南谷への旧拝道の入り口が正面に見えて、今回の南谷から7合目までの旧拝道4回のボランティアの全容が解りました。午後3時30分にいでは文化記念館にバスで到着、解散となったのですが、羽黒町の農家から、ボランティアのお礼として特産の辛み大根とにんじんがプレゼントされました。そして今までボランティアワークに参加してくれた人達の参加をつのり1000円会費で午後5時から、山伏温泉ゆぽかで打ち上げ兼慰労会が開かれたのですが、町長が今後もこのような整備をボランティアワークの手を借りて行いたい旨を表明、参加代表も庄内で初めての観光型ボランティアを立ち上げてくれた、鉢鼓山社中やいでは文化記念館のスタッフの労を感謝して乾杯しました。


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