ダンシング・レディ
(F6号)
(2002.01.16〜2002.02.10)

 
2002年01月16日(水) 天気:雨 [‘描き初め’]
 
1月8日制作の『プリムラ・ポリアンサ』。 (制作:2時間)
 
 
スポットライトを当てると、うつくしい‘コントラスト’ができた。
 
1月8日に(絵の)‘描き初め’をした。それも、(Kosyuにとっては)本当に久しぶりの‘水彩’で…。‘小品’(のつもりで)小さな花を買ってきたのだが、花は『プリムラ・ポリアンサ』。前作の『ベゴニア』に引き続き‘赤い花’である。

2時間で完成。こころ密かに、やったー!と思い、(HPに)アップしようと思ったら…、アクシデント!! 実はこの日、庄内地方は、大荒れ。雷で16万戸が停電したり、 ‘台風並みの風’が吹いていたりしてた。そのせいか…電話が、朝まで不通だった。(..;) (←きっと雷の影響かと思うのだが…) でも、新年も赤い花で、Kosyuやっと(かすかに)‘始動’…(の気分)。

そして、一週間後の1月16日、‘油’でも‘描き初め’をしようと、(また)花屋に寄った。「シンビジューム」にもかなり心惹かれたが、少し大きすぎるかなと思い、買ってきたのは「オンシジューム」。 黄色の可憐な花が、
どの花もすてきなドレス!
細い茎にたくさん咲いていた。うちに帰ると、女房がその花を見て『わぁ、すてきなダンシング・レディ』とよろこんでくれた。別名、『ダンシング・レディ』というらしい。確かによく見ると(大勢の)‘小さな貴婦人たち’だった。

月の光の中での『夜の舞踏会を』イメージして、バックを‘暗く’しようと思う。カーテンを開けて、背景は‘夜の闇’…。
デッサン終了  (40分経過)
下塗り(1色目)
 1日目終了  (1時間経過)

2002年01月17日(木) 天気:雨 [‘下塗り’]
 2回目終了    この日30分。計:1時間30分経過)
今日も下塗り。ベトロールを使っての’おつゆ描き’なのだが、(当然)薄塗りなので、色がのらない。次回からは、ポピーオイルを使って描こうと思う。でもわたしは、あまりオイルを使わない方かもしれない。チューブから出したままの色合い、発色を大事にしたいから、と思って、ね。

で、今回は背景の‘色’をどうするか考えていた。暖色系にするか、深い『ウルトラマリン』 にするか…。ウルトラマリンは、暗い色調なので‘華やかさ’は損なわれるかも知れない。でも、この色合いはとても好き。この色のイメージには、とても惹かれるものがある。やはり、好きな色で向かう方が( 後々) 描きやすいのではないかと思う。

で、ウルトラマリンで下塗り開始。花の色、葉の緑にも‘あたり’をつけてみた。花の黄色がウルトラマリンに混じって、プルシャンブルー系?の色合いになってしまった。しかしこの日、30分ほどのお絵かきだったが、全体の配色はいいように思う。 果たしてこの絵、『夜の舞踏会』になるであろうか?

2002年01月18日(金) 天気:曇り [今日も、30分…]
 
 3回目終了      この日30分。計:2時間経過)
 
色塗りを始めたが、この絵はいつもと違う‘手順’で描き始めたものだから、すこし、先が見えない。なぜなら、バックが決まらなければ、花の色も決まらないような気がして、(ある程度)バックを決めてから、‘花’に向かおうと思ったのである。

それは、いつも(人物でも、裸婦でも、風景でも) ‘形’を決めるときには、少し大きめに塗って、‘背景’の色で形をとる(整える)描き方をしてきたものだから、背景が決まらなければ、花の形が描けないのではないか考えたのであるが…。

(一応の)基本色は、決まった(と思う)のだが、いきなり‘厚塗り’で背景から入ったのは、間違いだったかも知れない。いつもだと、少しずつ色を重ねることによって、徐々に気分というか、注意力も高まっていくのであるが、(花の)観察も進まず、ちょっと‘とまどい気分’。おまけに、‘つくり’がとっても細かいし…。

どうも、このままでは描き進めていくことができないかも知れない…。

2002年01月23日(水) 天気:曇り [少し、進展…したかな?]
 
 4回目終了      この日1時間。計:3時間経過)
 
すっかり、土日、月火と、お休み。そして、いろいろと考えて、バックの絵の具をすべて、ナイフで削り落とすことにした 。 そして、スポットライトの光の方向に明るくしてみたら、‘月の光のイメージ’が出て、とてもいい雰囲気。絵の方も、すこし行けるかも、の気配?が出てきたように思えた。

この日は、1時間。しかし、この絵は描き始めるのに、‘心の準備’が必要みたい。(花の)つくりが小さいものだから、すこし‘気合い?’ をいれないと入れない(みたい)。そして、小さい花を描くのには(やはり)‘細い筆’が必要かも知れない。これまで、(サイン用の0号を除くと)12号の平筆しか使ってなかったので、少し考えてみようと思う。でも、この絵の‘描き方’、少しわかったような、気もした。

しかし、この絵は、これまでになかった題材で、(自分でも)少し楽しみ。花が素敵なので、ワクワクする気分がある。でも、花は‘命’があるもだから、あまり時間はかけられない、のも確かではある。 (まだまだ、先は見えないのであるが…。)

2002年01月26日() 天気:晴れ 2002年01月27日() 天気:曇り
 5回目終了 この日1時間30分。計:4時間30分経過)
6回目終了 この日1時間50分。計:6時間20分経過)
花って、色合いも素敵なのだが、‘形系?’の要素が強いような気がする。そして、風景などは、7〜8割方は‘下地づくり’の感じで描き進めて、それさえしっかりできていれば、最後はパパッと?決まる感じがするのだけれど…花は、そうはいかない、と改めて思った。でも、‘油’はいい。いくら間違えても、平気。いくらでも手直しがきく。しかし…この、‘仕事の細かさ’には、まいりますね。(^_^;)

2002年01月29日(火) 天気:雪  [あまり、変わらないかな?]
7回目終了 この日1時間30分。計:7時間50分経過)
前回、描きながら『もう、3回くらいかな…』などと思ったが、まだまだ、先は遠い。葉っぱだけ?は、(描きやすいものだから)進んでしまった気がするが、もう…息が切れそう。
写真とは角度が違うけれど、‘拡大図’。まだまだ、この程度。

この絵は、 辛抱強く描いていくしかないのかもしれない。 でも、『‘守り’に入らないこと』と『‘仕上げ’に向かわないこと』にだけは、注意しよう…と思う。(最近よく描く)風景だと、‘1号1時間’の見当なのだけれど、花は、読めない…。

2002年02月02日() 天気:曇り 2002年02月03日() 天気:晴れ
8回目終了 この日2時間10分。計:10時間経過)
9回目終了 この日2時間。計:12時間経過)
[埋没…している、感じ]
2時間描いたが、進み具合が見えなくて、嫌になってしまった。やはり‘細筆’を使った方がいいのかも知れない。

でも、うれしいこともあった。(ささやかなのだけれど)小さな貴婦人の‘誕生’である。つぼみが、2個ほど開き始めたのである。‘卵’から孵ったような…不思議な感じ。

青い光の中で、華やかな、花の貴婦人たちの、舞踏会は始まるのだろうか…。
[天気はいいが、絵は‘停滞’]
描くほどに‘後退’の気分。どうも、このままでは‘らち’があかない。でもこの花、描き始めから19日目なのだけれど、‘ひとり’の脱落者もなく、がんばってくれている。(ありがたいというか‘終われない’というか…。)

で、作戦を考えた。@色の違いで、明暗を追求する。A背景は、(当分)気にしない。B描き込みが進まないので(不本意だが)細筆を使うことにしようと思う。
明るい兆し’は、(幾分)あるのだが…。

2002年02月10日() 天気:雪  [まだまだ、これから…と思いながら、完成!]
 
10回目終了:完成    この日1時間。計:13時間経過)
 
いつも来てくださる akiさんが、素敵なバックで、この絵をPCで処理をして見せてくれた。『ああ、こんな色合いもいいな…』と思って、色を入れてみたら、すっかり気に入ってしまった。『よし!この調子で描き進めればいいかも知れない』と、感触をつかんだ…感じがした。

しかし…、この日は色々なことが起こった一日で、結局、1時間ほどで筆を置いた。しかし、それきり…手を入れることができなかった、のである。実はその頃、エッセイ(青春記)を書き始めたり、そうこうしているうちに、(さすがの)貴婦人たちも…花が、どんどん終わっていってしまったのである。

しかし、日をおいて眺めてみると、‘とっても、素敵な絵’に思えてきて、もう手直しもしないで、完成! ということにしてしまった。でも、(不思議なことに)この絵が、私の今一番の‘お気に入り’になっている。(←お気楽、ですね。^_^;)


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