独立記念日




2000年7月3日(月曜日)は、朝から曇り時々雨。こちらの朝食は、シリアル(cereals)。コーンフレークにミルクをかけたものを(余り大きくない)皿に一皿食べておしまい、のようだった。大きなSteveが小さな皿で食べているのは、何か、おかしかった。でも、私の朝食は『Kosyuのは、Tazukoがつくっ
コロンバスのデパート。
同じく、デパートで。Artのお母さんとMarianeと…。
!』ということで、しっかりハムエッグにパンにジュースと、(皆から見ると)‘豪華版’にしてもらった。

(Marilynに) 『カリフラワー、食べる?』と聞かれ、『Yes』といったら、(こちらでは)‘生’で食べるのだった
。食事(食習慣)の違い…は根本的な、(少し大げさだが)民族の「文化」「歴史」ともいえる?重要な ものでないかと思う。でも日本は…洋食?に始まり、ファーストフードにパン食に、中華料理に韓国料理と…ごちゃまぜで、だから「民族」とか(おまけに「国家」とか)の意識も希薄なのかもしれない、とつい考えてし まった。(←蛇足。でも、これは関係ないかな?)おまけに、皆おいしいし…。

で、この日は、独立記念日(前夜祭?)で、アメリカ中のあちらこちらの都市で花火大会が開催される。花火見物?のため、昼前にコロンバスに向かった。一緒に行ったのは、Simpson一家4人に、(Abbyのボーイフレンドの)Artのお母さん、それに(近くに住む友人の)マリアン:Marianne。二人とも先生で、Artのお母さんは小学校の校長先生ということだった。

コロンバスについて、まずレストランで食事。レストランの食事は、(朝食の慎ましさからは想像ができないほど)どれもあきれるくらい量が多かった。「サラダ」(1人前)を頼むと、直径30cm位の深皿に‘山のように’出てくる。ハムや肉料理は、その‘突き合わせ’のポテトだけでおなかがいっぱいになる量で、中年近く?の男性や女性で、ものすごく太っている方が(かなり)目についたが、あれだけの食事をとっていたら、無理もないな、と妙に納得してしまう。 また、ビールは、小振りの瓶入りのみ。ついだり、つがれたりしない。地元の銘柄は「キリアンズビール」で、そして(驚くことに)「サッポロビール」の人気が高かった。しかし、『おいしいけれど、高い!』ので、滅多に?飲まないようではあった。
Lauraとクラスメート。とっても、楽しそうだった。
われらの‘陣地’。色々な話をした。
付近の、270度くらい?のパノラマ。この頃から、どんどん混んできた。
TazukoとAbby。
AbbyとKosyu。
午後の4時頃、花火大会会場のウォルナット:Walnut川の河畔に着いた。もう人やテントでいっぱい。(アメリカ風)出店が出て、ステージでは楽器演奏が続いていた。「場所」を確保したら、もうすることがない。テレビの中継車が来てたり、とっても賑やかなのであるが、いつまでまっても始まらない。 それ以前に、日が暮れない…のである。不思議なのであるが、こちらでは夜がこない(というより)、昼がとても長い。9時近く!まで明るいのである。
急ぐ?でもなく、思い思い、のんびり…。
やっと…、暗くなってきた。

そういえば、Amyがホームステイしたときに、一緒のグループで夜‘騒ぐ?’計画を立てて、それが夜の9時過ぎに集まって、明け方!の4時頃までの予定で驚いたことがある。(←結局、どこかの‘ホスト’の反対でつぶれた…が。)しかし、その‘感覚の元’が、「夜は、9時以降に始まる」ことに(遅ればせながら)気づいた次第である。

しかし、(考えてみると)こちらとKosyuの住む酒田とは、‘緯度’がほぼ同じであるので、(夏冬とも)夜と昼の長さは、変わらないはずである。単純に?時間が、(こちらの感覚からすると)2時間ほど‘ずれて’いるだけなのかも知れない。経度(地球儀の縦の線)でいうと、15度で一時間の違いになるのだが、国、または「地域」でそれぞれの時間を‘決めて’いるので、感覚的な?差が生じているだけ、なのかも…。

実際にアメリカでは、(アラスカを含めて)6つの、時間の異なる区域がある。しかし、中国では(経度からすると)4時間ほどの差が、(西と東で)あるのだが、国一つが‘同じ時間’となっているため、例えば、東の地域では夕方6時に日が沈んでも、西の地域では夜の10時にならないと日が暮れないこととなる。(少し、長くなった。)

で、独立記念日。その後(延々と)話をし、暇つぶしをし、結局5時間!待って9時過ぎ、開会?を知らせる放送が入った。その放送をきっかけに、テントを張っていた人たちは、一斉にテントをたたみ始める。(←‘花火’が、見にくいから。)そして、隣の高層ビルに、巨大な星条旗があがりはじめ、‘国歌斉唱’。そしていよいよ、花火大会の開始である。独立記念の花火。とっても盛大!できれい!!…すごいすごい、と見ていると、(なんとも)あっという間(20分位?)で終了!なのであった。(・ 0・)
やはり、‘記念写真。’
開会と「国歌斉唱」。…感動的!だった。
花火。
花火、花火。
花火、花火…花火。
終了の図。でもすっかり、Kosyuの写真好き?は有名になった。

次の日の朝、ニュースでニューヨークの(盛大な)花火の様子が放送されていた。ニューヨークでも、(同じように)5時間も6時間も待って、20分で終了したのかな、と考えると、なんか、おかしかった。(ニューヨークのは、違うのかもしれないけど…。)でも、アメリカ国民は(皆?)、アメリカ人であること、アメリカという国に対し、非常に強いプライド(誇り)を持っている。その出発点が、この『独立記念日』なのだと思う。「自主独立の国」をめざし、戦い、そして勝ち取った、『アメリカ』に対する‘強い思い’がある。そしてこの日は、その‘一体感’を確認する日でもあるのかもしれない。

2000.07.03(Mon)

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