滝紀行 14 ジューシー庄内特集号Vol.5より ▲トップページ | 前のページ | 次のページ
玉簾の滝(TAMASUDARENOTAKI)
玉簾の滝 玉簾の滝
県下随一の落差を誇る直瀑であり、品格からもこの滝をおいて他にないと思われる。湧水の町、酒田市八幡地区の象徴的な滝である。滝口から滝壺まで63m、垂直にきりたった柱状の岩面を滑り落ちるように流れる水は、玉の如くに砕けて織りなす簾であり、また崖の中腹に岩穴があって、ここに不動明王の石像が安置されているが、これを滝身によって隠しているため、玉簾の名が付けられたと言われている。厳冬の頃、雪が深く積った御岳神社の参道を歩き着くと、社の裏の杉の巨木の間に現われてくるもの、それは滝の流れの容相を残して青白く氷結する巨大な氷柱となった玉簾の滝であった。
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